じゃわめぎんど!

特定非営利活動法人 青森じゃわめぎ隊のブログです。
このブログでは、ココロとカラダが「じゃわめぐ」ような人、もの、イベントetc...を「じゃわめぎんど」としてご紹介していきます。
「じゃわめぐ」とは、うずうずする、血が騒ぐ、心が逸る・・・そんな感じを表現する津軽弁です。
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第2回 青森ねぶた跳人衆団「跳龍會」
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    理念は三つの“輪(和)”
    青森ねぶたを愛し、跳人を愛し、跳ねて、跳ねて、跳ねまくる!
    そこから伝えられるものがあると信じて貫く 青森ねぶた跳人衆団「跳龍會」

     
    「跳龍會」
    青森のねぶた好きなら、もはやこの名前を知らない人はいない。
    青森ねぶた祭りに欠かせないもの、ねぶた本体、囃子方、そして、跳人(ハネト)。
    跳人は誰でもなれる。だからこそ当たり前すぎて前面に出てこなかったのかもしれないが、
    跳龍會は「跳人衆団」として名乗りを上げ、青森ねぶた祭りを、別な角度から牽引しようと活動を続けてきた。
    生命力あふれる躍動感と美しい「跳ね力」で見る人を魅了する跳人衆団。
    今回は、その結成当初から、そしてこれからに対する想いを、會頭の後藤公司さん、
    2013年度のミスターハネトである副會頭の倉内一哉さんにうかがった。

     
     
    =まずは、結成のきっかけ、と、言いますか、現在の跳龍會に至るまでの経緯をうかがえますか?=
     
    (後藤)子どものころからやはり「ねぶたバカ」で、もちろんずーっとねぶたには出ていました。
     しかし、1992年(平成4年)頃から「カラスハネト」という連中が出現し始め、
     その横行が徐々にエスカレートしていき、それを排除する為に様々な策が取られました。
     その効果があり、
    1999年(平成11年)にはカラスハネトと呼ばれるハネトは、ほぼ姿を消しました。

     しかし、カラスハネト対策として取られた「一斉スタート」方式により、祭り本部は時間通りの運行にこだわるようになり、
     パレード化されてしまいました。
     つまり、ハネトのさまざまな演出跳ねが、円滑な運行を妨げるというわけですね。
     更に、ハネトを仕切るリーダー的な存在を「つぶし」にかかる人がいて、ハネトが将棋倒しになり怪我をしたという事例もあり、
     それまでハネトたちがよくやっていた「輪になって跳ねる」という昔からある祭りの楽しみ方が「危険行為」とみなされるようになりました。
     そういった理由で、自由であるはずのハネトに対して、しばりが出てくるようになってきました。
     それで、
    2000年(平成12年)頃から、跳ねていても面白くなくなってきたなぁ、と感じ出しました。
     で、思ったんです。「これじゃぁいかん!」と。で、何とかしたい、どうにかしたい、何ができる?と、仲間うちで語り合い、
     現在の跳龍會の前身とも言えるグループになりました。その時は
    30人ほどのメンバーでした。

     
    =確か「関東支部」もありますよね?=

     そうです。関東支部は自分の兄が支部長をしています。現在関東支部の会員は50人ほどです。
     そして今年は、なんと新年早々アメリカ合衆国カリフォルニアからの入会者があったんですよ!

     
    =すごい!正に「ねぶたは国境も超える」ですね=

     そうですね。結成当初も、祭り本番になれば、地元青森県だけではなく、長野、山形、そして関東のそれぞれの仲間が、
      30人くらい引き連れて来るんですよ、そうやって集まった仲間で100人近くで跳ねてましたね。 
     そうしているうちに、大型ねぶたの団体から、自分たちのところで跳ねて盛り上げてくれ、という依頼が来るようになりました。
     そして、実際、自分たちが跳ねた団体は賞を受賞しました。その頃から「跳人組織」の設立について話し合い、
    20097月に「跳龍會」を設立しました。
     現在のメンバーは全体で
    135人ほどですが、すごくコアな仲間ですよ。
     でも、我々は決して「賞取り」の為に存在しているわけではありません。
     跳人へ水を出していただき、跳人の存在を重要視していただける団体へ参加している訳ですが、
     参加団体が「跳人賞を受賞したら他の団体へ移る」というのを決めています。

     
    =副會頭の倉内さんは、昨年度の「ミスター跳人」ですよね?
         一昨年から開催されている「ミスター跳人コンテスト」ですが、出場してみて、いかがでしたか?=


    (倉内)企画自体はとてもいいと思います。
     コンテストにも、小さいお子さんからご年配まで、幅広い年齢層が参加されてますし。
     跳人が脚光を浴びるいい機会だと思います。
     もちろん今年も「ミスター跳人コンテスト」があるわけですが、それまでは自分がミスター跳人なわけですから、
     
    1年間「ミスター跳人」のたすきをかけて、堂々と跳ねています。
     

     
    =倉内さんは「殿堂入り」だそうですが、今年も跳龍會さんから、「刺客」を送り込む?=

     もちろんです。期待していいと思いますよ。

     
    =倉内さんが、跳龍會に入られたきっかけは?=

     元々、現関東支部のリーダーの、後藤會頭のお兄さんの知り合いだったんです。
     それでなんとなく・・・かな? 
     後藤會頭とは
    1999年か2000年で一緒に「初ハネ」をしまして、その「ねぶた愛」の強さに惹かれてぐいぐいと・・・というところかな?
     跳ねて、その後皆で呑んで・・・そうやって徐々に「ねぶた愛」を刷り込まれて行って、
     スターウォーズで言うところのマスター・ヨーダからアナキン・スカイウォーカーに引き継がれて行く、
     みたいな感じで今まできましたね。
     とにかく楽しいし、いい仲間たちです。
     

     
    =ところで後藤さん、子供のころから「ねぶたバカ」だったとのことですが、どんな環境だったんでしょうか?=

    (後藤)父はハネトばか、母はねぶた評論家でしたね。
     子どもの頃住んでいた家が、以前、ねぶた小屋が建っていた浦町小学校のすぐ近くだったんです。
     それで、シーズン近くなると小屋が建ち始めますよね、自然とそわそわしてくるワケです。
     正に「じゃわめいで」くるんですね。
     用も無いのに小屋をのぞきにしょっちゅう行くんですよ。ねぶたが始まるのを本当に心待ちにしていましたね。
     


     で、いよいよねぶたが始まる。昔は、自宅で「鏡開き」をしてから出陣していました。
     そう、大人は呑むわけですよ。
     ウチの親父もその仲間たちも同様で、ちょっといい気分になってからねぶたについて行く。
     今と違って昔はそういう意味でのおおらかさがありましたからね、多少のもめ事があっても、
     どっか上手に自分たちで丸めこんじゃうような感じでしたね。いい時代です。

     で、そんな空気と喧騒の中、ねぶたが出陣していくわけですよ、あの、独特の感覚、
     ガヤガヤとした中に、ピピー、ピピー、と、扇子持ちのホイッスルの音が高く響いて主役の「ねぶた」がしずしずと動き出す。
     曳き手の威勢のいい掛け声と、ホイッスルの音で、その日の祭りが始まる。
     あの感覚がどうしようもなく好きでしたね。
     


     母は、毎年、それぞれのねぶたに対して鋭い評論をするんですよ。
     それがまた、中々に的を得ていて・・・そんな環境でしたね。
     で、父親の仕事の都合で転校して、数年間八戸市、弘前市に転居していたことがあるんですが、
     その時はすごく切なかったですね。
     そういった経験をしたからこそ、青森に戻ってきて、ねぶたができる事がより一層嬉しかったですね。

     地元の人って、ねぶた祭りがある事が当たり前、になっている感覚があると思うんです。
     案外、地元の祭りのありがたみってものがわかっていないようなところ、ありますよね。
     それはとってももったいない事。贅沢すぎますよ、こんな祭り。
     それを地元の人がもっと誇りに思って、楽しむようでなければ、どんどん衰退していくんじゃないでしょうか。
     極端に言えば、一回、ねぶた祭り、休んでみればいいのかも。
     そうしてみれば、どんなに自分たちの地元の祭りがすごいのかに気づくかもしれませんね。
     

     
    =ハネトとして、衣装やスタイルにもかなりの「こだわり」を感じるのですが=

     そうですね、全部に、「こだわって」やってます。
     衣装だって、着付けがガタガタだったり、ヨレヨレだと、まずカッコ悪いじゃないですか。
     まずは格好から、で、基本美しく、姿勢としてあいさつはきちんと、
     人としてそういったポリシーをしっかり持っていれば、それが全てに出てくると思うんです。
     だから、妥協はしません。跳龍會のロゴマークや、
    Tシャツのイラストにもかなりこだわりました。
     

     
    =イベントに出られている所も何度も拝見していますが、「跳ねる」事自体をパフォーマンスとして出来るというのは凄いと思いました。
         何人かが揃って、跳ねている様子は本当に力強く、その躍動感が「美しい」といつも思います=

     

     ありがとうございます。祭り期間中は、毎日、跳ねる前にレクチャーするんですよ、初級→中級→上級みたいな感じで。
     あと、意外と大事なのは「掛け声」。これにもこだわっていて、必ず「ぁ」を入れて下さい、って言うんです。
     ただ「ラッセラーラッセラー」と言うだけじゃなく、頭に「ぁ」を入れて「ぁラッセラーラッセラー」と。
     あの「ぁ」の粋、ですよね。これが大事。
     


     東北六魂祭パレード本番中、そうやって我々が真剣に跳ねていると、観客が涙してくれるんです。
     これには感動します。
     そんで、祭り本番では、子どもたちがキラキラした目で我々を見てくれるんですよ。
     で、「すげーハネトいたよ!」って、周りに興奮して伝える・・・自分も跳ねてみたいと思う・・・そう思わせる事、
     これが跳人としての自分たちの目標、ですね。
     


     
    =そういえば、私が初めて跳龍會さんとご一緒させていただいた時の事を覚えていらっしゃいますか?
     
    AOMORI春フェスティバルの時でしたが、私は「囃子体験コーナー」のMCをやっていたのですが、
     担当の方から「今年は跳人のグループが一緒にやりますので、よろしく」と、言われて
     「跳人のグループ?」と、思ったのですが、それが跳龍會さんでしたね・・・
     初めてパフォーマンスを見て衝撃的だったのを覚えています=


     そうでしたよね、春フェスに初参加して、パレードや内容が結構しんどくて、
     控室で疲れて寝っ転がっていたら、声を掛けてもらったと思います。
     その辺りからなんか繋がっていたのかもしれませんね。
     

     
    =最後になりますが、跳龍會としてのこれから、また、伝えたい事があれば=

     とにかく「今のままでいいのか」ということを言っていきたいです。
     そこには色んな意味を含めてではありますが。 
     跳龍會は「三つの輪(和)」をテーマにしています。
     跳ねて楽しむ、感じて楽しむ、伝えて楽しむ、「楽の輪」「感の輪」「伝の輪」常に、この三つの輪を伝えて行きたいのです。
     


     ねぶた祭りだけではなく、地元青森に対して色んな深い想いがあります。
     一旦ゼロベースで改めて考えて、そしてその上で、自分たち跳人の場所を作りたい。そう思っています。

     三つの輪を中心に、これからも青森ねぶた祭りを軸にした活動をしていきます。
     跳人衆団「跳龍會」、見かけたら、気軽に声を掛けて下さい。一緒に、跳ねましょう!!
     

     熱く語って下さった後藤會頭の話には、時を忘れて引き込まれてしまいました。
     そこには限りない「ねぶた愛」があるからなのでしょう。
     昨年、お子さんも誕生し、当然のことながら祭りの「英才教育」に余念がないようです。
     こどもたちの未来に、残し、伝えて行く事。それが我々の使命であります。


     手をつないで、「輪(和)」になろう!後藤會頭は、そういう事を声高らかに訴えている気がしてなりませんでした。
     そんな會頭を支える副会頭の倉内さんは、穏やかな笑顔の裏に
     「ハネトスイッチ」をお持ちなのだという事が十分伝わってきました。
     こんなお二人の元に、人が集まるのも当然、という気がします。


     三つの「輪」を大切に、人と人とを「祭り」という媒体を使って繋げていく。
     跳人衆団「跳龍會」
    はそういう団体なのではないでしょうか。
     最高の賛辞をもって、あえて言わせていただきます。

     彼らは、生粋の「ねぶたバカ」です。ああ、青森に生まれて、祭りがあって、本当に良かった!!


      青森ねぶた跳人衆団 跳龍會
     HP http://www.haneto.net
     事務局 info@haneto.net FAX 017-752-0282
     FaceBookページもあります。
     
     
     
    | jawamegitai2 | - | 02:44 | comments(0) | - | - |









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